糸魚川大規模火災対応の現場から~木密地域における火災と支援~

東日本大震災等復興支援特別委員会では,9月20日(水),「糸魚川大規模火災対応の現場から~木密地域における火災と支援~」と題して,講演を開催いたしました。
講師には,対応本部の事務局長として指揮を執られた二宮淳悟弁護士と,糸魚川市の地元弁護士である小出薫弁護士をお招きしまた。お二人は,いずれも新潟県弁護士会所属の60期代の弁護士で,小出弁護士は,東弁(法友会5部)のご出身でもあります。
二宮弁護士からは,火災発生当日の新潟県弁護士会会長(当時)との迅速なやりとりや,災害対策本部の早期設置に至った経緯,糸魚川入りした後で工夫されたこと等をお話しいただき,初動の大切さと,的確な見通しをもって対応にあたることの重要さを学ぶことができました。
小出弁護士からは,唯一の地元弁護士として奔走された現場での状況,同じ支部管内の他の弁護士や地元士業(消防団含む)との連携のほか,災害対応に精通している県内外の弁護士の協力も得ながら被災者のそのときどきのニーズに応えるべく奮闘された経験談をお聞かせいただきました。
糸魚川大規模火災では,発災からわずか1週間程度で県弁護士会会長声明及び日弁連会長談話が発表され,また,自然災害債務整理ガイドラインの適用対象災害にもなりましたが,その原動力となったお二方のお話は,今後の災害対策を考えるにあたり,大変有意義でした。
本講演は,予想外の盛況で座席が足りなくなるほどでした。終了後には,講師の先生を交えて懇親会を行い,懇親会の席でも,現場で対応された際のご苦労等を伺うことができました。
なお,講師のお二人には,法友会編集「所有者不明の土地取得の手引き」を贈呈させていただきました(写真左から,二宮先生,小出先生,伊豆委員長)。

糸魚川大規模火災対応の現場から~木密地域における火災と支援~