令和6年度 法友会被災地応援企画 能登応援クッキング レポート

3部76期 極山ひかり

1 はじめに

令和6年6月18日、江上料理学院にて、令和6年度法友会被災地応援グルメ企画・能登応援クッキングが開催されました。
被災地応援クッキングという企画はもともと法友会の恒例行事であり、被災地の現状を学び、そして、被災地の食材等を使ったお料理を作って地酒とともにいただき、当該地方に対する理解を深めるということを目的としているそうです。

2 能登地方の発災当時の状況や現在の復興状況の学習

今回の企画では、初めに、令和6年能登半島地震、及び、その後の能登の状況について学びました。
災害対策復興支援委員会の深沢岳久委員長、富澤章司副委員長、志賀晃副委員長が今年の3月8日に金沢弁護士会を訪問したときのお話、そのときの被災地の状況について説明がありました。紹介された写真には、(3月頃時点で)崩れた家の瓦礫で道路がふさがれている様子や、駅のホームの一部がひび割れ・崩落している状態で電車が運行している様子などが写っていました。さらに、現在(6月時点)もまだ復興は進んでいないとの被災地の方々の声も紹介されました。
これらの学習を通じて、能登の現状を知り、復興には時間と人手がかかること等を改めて認識しました。そして、いまだ復興が進んでいない能登に対して、今回の被災地応援クッキングのように、被災地の食材や地酒を買う等、少しでも自分にできることをしなければならないなと感じました。

3 クッキング

お料理は、江上佳奈美先生(江上料理学院副学院長。NHK「今日の料理」等、TVでもご活躍。)のご指導のもと行われ、とても楽しく作ることができました。
当日は、①石川県名物「とり野菜みそ」を使った新鮮野菜のバーニャカウダ、②金沢おでん(名物車麩入り)、③能登の地魚の刺身、又は焼き物(旬の鯵・かます・サザエなど)、④蟹または蛸の炊き込みご飯を、皆で手分けして料理しました。
当日、私はお刺身担当になり、人生で初めて魚をさばくという貴重な体験ができました。私の隣には、マイ包丁持参の司法修習生がいたこともあってか、初めは素人の自分なんて魚をさばけないのではないかと不安な気持ちになりました。しかし、戸惑いながらも、江上料理学院のスタッフの皆様のご協力もあり、上手にお刺身にすることができました。

4 お食事

お食事ができた後は、能登地方の地酒(地ビールや日本酒等)もいただきながら、参加者の先生方と協力して作った料理をおいしくいただきました。
ご参加の方々は、司法修習生からベテランの先生方まで、年代も幅広く、たくさんの先生方からお仕事の話から趣味の話まで聞くことができ、とても有意義な時間を過ごすことができました。また、災害委員会の先生方からは、災害問題に関心を持つようになったきっかけのお話やこれまでの災害時における司法の動き等のお話も聞け、大変勉強になりました。

5 さいごに

今回の被災地応援クッキングは、新型コロナウイルス感染症の流行後、数年ぶりの開催とのことです。このような貴重な機会に、本企画に参加できたことをとても嬉しく思います。
本企画を通じて、災害に関する知識を深めることができ、また、被災地の食材や地酒を扱うことによって被災地の支援をしていくことができました。今後も、自分にできる被災地支援を行っていきたいと思います。