日本弁護士連合会 嘱託(刑事調査室) 大橋君平先生(12部55期)
1)刑事調査室嘱託が「日弁連」の中でどのような役割をして、その職務はどのようなものなのか、簡単にご説明ください。
刑事司法に関する制度・運用に関する調査を行って、会内への情報発信、マスコミ等を含む対外的な情報発信、法制審議会等の日弁連推薦委員のバックアップ、日弁連各種委員会からの照会対応、国際機関・大使館からの照会対応等を行っています。
2)日弁連嘱託(以下「嘱託」)になられたきっかけを教えてください。
2022年6月頃、当時の前任者が国際刑事裁判所(ICC)赴任することに伴って、国際関係業務の後任を探しているということで打診を受け、お引き受けすることにしました。
国際的な要素を含む業務はほぼ全て私が担当しており、その他の業務にも関わっています。
3)嘱託在任中に達成したい目標、あるいは達成したことはありましたら、具体的に教えてください。
刑事司法の制度・運用の改善に貢献したいと考えていますが、個別事件での刑事事件の取扱いの経験があった方が望ましいことは間違いないところです。現在は個別事件の取り組みの機会を減らしていますが、今後、両者のバランスを取りながら、できるだけ長く嘱託業務を続けることができればと思っています。
4)嘱託の業務について「やりがい」を感ずることがありましたら、具体的に教えてください。
制度・運用の方向性について新しくかつ深い議論ができることと、通常の弁護士業務では接点を持つことがないような先(法務・検察、裁判所、国際機関、大使館等)と協議・議論をする機会が得られることは、他では経験しがたいのではないかと思います。