ダイバーシティ研修第3回「女性事務総長&女性委員長 座談会」レポート

 2025年3月7日(金)18時20分から、日比谷図書館セミナールームBにおいて、今年度第4回目となるダイバーシティ推進特別委員会企画「女性事務総長&女性委員長座談会」をハイブリッド方式により開催いたしました。
 本企画は、そのタイトルの通り、今年度の法友会の事務総長・委員長として活躍されている、中井陽子先生(法友会事務総長・54期)、寺町東子先生(政策委員会委員長・46期)、山下紫先生(業務改革委員会委員長・50期)、大畑敦子先生(組織強化委員会委員長・53期)、真下美由起先生(広報特別委員会委員長・59期)、石橋尚子先生(ダイバーシティ推進特別委員会委員長・59期)にパネリストとしてご登壇いただき、自由にお話しいただこうというものです。
テーマも「女性弁護士であることでの有利・不利」、「会務閥務に参加する意欲の根源や参加することのメリット・デメリット」といったものから、「育児介護の負担とジェンダーに関する議論の混同」、「トランスジェンダー職員のトイレ使用をめぐる最高裁判決を切り口とするジェンダー問題」、「若手弁護士とベテラン弁護士の若手時代との比較から見えてくる世代間ギャップ」、果ては「法曹希望者減少問題」に至るまで多岐にわたりました。
 いずれのテーマにおいても、白熱した議論がなされ、約1時間の座談会の枠には収まらない盛り上がりを見せておりましたが、その中でも、「会務閥務に参加する意欲の根源や参加することのメリット・デメリット」に対する、会務閥務がなければ弁護士を続けていられなかったかもしれない、といったご意見や、「トランスジェンダー職員のトイレ使用をめぐる最高裁判決を切り口とするジェンダー問題」に対する、トランスジェンダーの方々への配慮と犯罪防止の議論が混同されてしまうことを危惧しているというご意見は、特に印象的でした。本企画参加者が一つの物事に対する様々な考えを共有し、各々なりに価値観をアップデートさせる一助になれたのであれば幸いです。
座談会終了後は会場を変えて近くにあるクラブシーボニアにて懇親会が行われましたが、ゆったりとくつろげる空間の中、おいしい食事とお酒とともに、各テーブルでよりディープな意見交換で盛り上がり、参加者一同とても楽しい時間を過ごすことができたのではないかと思います。
 最後に、本企画開催に際し、パネリストを務めてくださった6名の先生方、座談会のテーマについて事前に意見をご回答下さった男性委員長の先生方、本企画に参加して下さった先生方には、年度末の大変お忙しい時期での開催にもかかわらず、本企画のために貴重なお時間を割いていただきました。皆様のご協力のおかげで、本企画を無事成功裡に終えることができましたこと、厚く御礼申し上げます。