東京弁護士会 情報システム対応室嘱託 恩田俊明先生(12部63期)
1)東弁情報システム対応室嘱託(以下「嘱託」)になられたきっかけ・理由を教えてください。
当時の担当副会長から打診を受けましたが、打診を受けた当時、会長のもとで担当業務に関連する比較的長期にわたるプロジェクトの論点整理に携わっていたのですが、整理された論点を実行するための組織体を会内で整備することとなっており、従前の検討からの継続性担保の観点からお受けすることとしました。
2)嘱託が「東弁」の中でどのような役割をして、その職務はどのようなものなのか、簡単にご説明ください。
もちろん、個々の役割に応じた違いはあると思いますが、通底するのは「対市民」「対弁護士」(いずれも個々の事件当事者やその代理人という意味ではなく、一私人・会員としてという意味です)といった、日常業務では対峙することはないが誰かが対峙しなければならない方々に対し、職員の方では対処が難しい場面で弁護士としてのスキルを発揮する役割が求められていると感じます。
3)嘱託在任中に達成したい目標、あるいは達成したことはありましたら、具体的に教えてください。
当会のデジタル化基本計画の誠実かつ確実な実行こそが唯一の達成目標です。
4)嘱託の業務について「やりがい」を感ずることがありましたら、具体的に教えてください。
担当業務は長らく運用してきた当会システムの刷新対応というものであり、その性質上課題が山積しているのですが、現状把握や様々な利害関係の調整を通じてそれらの課題をひとつひとつ解決していく過程は、弁護士業務とは違った充実感があり、新たな価値を生み出しているという実感を持てる意味で非常にやりがいを感じています。また、これらの活動は、同様の悩みをもつ多くの企業からの相談を受けるにあたっても必ず有意な経験になるとの手ごたえがあり、今後の業務への活用可能性を実感できる意味でもやりがいを感じる瞬間は少なくありません。