業革第3回研修「刑事司法の最前線-刑訴法改正とIT化」レポート

11部74期 八谷和毅

令和5年7月20日(火)、弁護士会館において、今年度第3回目となる業務改革委員会研修「刑事司法の最前線-刑訴法改正とIT化」がハイブリッド方式により開催されました。
ご担当いただいた講師は、法友会第12部所属、55期の大橋君平先生です。大橋先生は、令和4年7月1日から日弁連刑事調査室嘱託に就かれ、刑事司法改革が今どうなっているか、正に最前線の議論につき、具体的な議論やデータにも言及しながらご説明いただきました。
参加人数については、対面・オンライン合わせて21名に及び、引き続き盛況となりました。
講義は、「刑訴法に関する刑事手続の在り方協議会」、「法制審議会刑事IT化部会」の2つでなされた最新の議論について行われました。
「刑訴法に関する刑事手続の在り方協議会」では、平成28年改正刑訴法の見直しをベースにご解説いただきました。特に、平成28年改正の中心的な内容であった取調べの録音・録画制度の導入に関しては、実際に録音録画された検察官の発言内容なども踏まえながら、録音録画制度の浸透と、未だ残存する問題点等について詳しくご説明いただきました。
「法制審議会刑事IT化部会」では、刑事手続における情報通信技術の活用に関する検討会での議論についてご解説いただきました。接見や証拠関係等についても電子化を進めることが求められている一方で、電子化を実現するために必要な条件や、その最前線の議論状況についてわかりやすくご説明いただきました。
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