業革第11回研修「法務実務最先端~ソーシャルビジネス法務」レポート

5部70期 湯浅大樹

令和6年3月5日(火)、弁護士会館において、今年度第11回目となる業務改革委員会研修「法務実務最先端~ソーシャルビジネス法務」がハイブリッド方式により開催されました。
ご担当いただいた講師は、5部所属、64期の小野田峻先生です。小野田先生は、業界初の社会起業家向けシェアオフィス「social hive HONGO」を併設した法律事務所を設立されソーシャルビジネス法務を中心に業務を行われていると共に、法友会災害対策復興支援委員会副委員長も務められております。
参加人数は、対面・オンライン合わせて20名を超え、盛況の研修会となりました。

講義では、ソーシャルビジネス分野の伴走者として第一線でご活躍されている小野田先生のご経験を下に、ソーシャルビジネスの最新動向から課題感、弁護士の関わり方の基本と応用まで、幅広く解説して頂きました。
まずは概論として、「ソーシャルな事業のこと、どれくらい知っていますか? 」と題して、ソーシャルビジネスの世界でのプレイヤーやキーワードについて簡単にご紹介がありました。
次に、そもそも「ソーシャルビジネス」という漠然とした概念についての定義づけについてのお話がありました。一般的な定義の他にも、小野田先生ご自身の積極的な定義づけについても解説されました。
そして、小野田先生の事務所における具体的な取り組みのご紹介・留意点のご説明(弁護士の役割、従来型のいわゆる「顧問弁護士」との違い、弁護士費用や報酬の取り方、伴走者に求められるもの・求められる弁護士像等)があった後に、まとめに代えて、一般的に入手可能な参考とすべき文献を複数ご指摘頂きました。

業務改革委員会では、引き続き、会員の皆様に有意義な情報を提供できるよう研修を開催してまいりますので、少しでもご関心のある分野の研修がございましたら、ぜひご参加いただきますよう、よろしくお願いいたします。